再春館製薬所 間口チーム 御中
間口 課題整理
2026年度 新規獲得強化に向けて
10月からの振り返り・課題の深掘り・今後の進め方
株式会社ピネアル

本資料の位置づけ

ピネアルは2025年10月の初回提案以降、西川さんと連携しながらブランドサイトのUI/UX改善・A/Bテストを計4回実施してきた。

本資料では以下の3つを行う。

  • 10月〜3月の取り組みの振り返り — 何をやって、何がわかったか
  • GA4年間データに基づく課題の深掘り — 西川さんからの「定量的課題の共有」リクエストへの回答
  • 26年度の方針と進め方の提案 — 「改善PDCAをより速く回す」ための具体案
26年度の目標達成は「請求到達率の引き上げ」が最大レバー(方針資料P17:+11,870件)。本資料のデータと提案は、この方向性に集中している。

本資料のサマリー

全体像

26年度の目標達成(初回45,000件)は、流入を増やすよりも「同じ流入からより多くの請求を生む」部分で大半が積み上がる構造。西川さんからいただいた「ブランドサイト改善を最優先」というリクエストとも一致している。

5つの課題

課題①
一番多く流入しているチャネルが、一番請求に繋がっていない
Organic Search:年間293万セッション/請求到達率 1.54%(全チャネル最低)
課題②
ページによって請求到達率の差が大きい
/domo/(19.76%)オウンドメディア(ほぼ0%)で100倍以上の差
課題③
ページごとの「次にどこへ進んでもらうか」が決まっていない
誘導設計が未整理で、改善サイクルを回す土台がない
課題④
請求フォームの前後で段階的に離脱している
/domo/sample/ 以降の各ステップで一定の離脱が出ている
課題⑤
「知っているが買っていない人」に今のアプローチが届いていない
手間・勧誘・効果への不安を解消する情報がサイト上に不足

取り組みの優先順位

  • 最優先① ブランドサイトの現状を数字で見える化する(月次レポート+改善サイクルの体制整備)
  • 最優先② ページごとの「次にどこへ進んでもらうか」を決める
  • 重要③ Organic Searchの請求到達率を上げる(1pt改善で+28,000件相当)
  • 重要④ 請求フォーム前後の離脱を減らす
  • 次段階⑤ 「知っているが買っていない人」向けのコンテンツを揃える
  • 並行⑥ 間口チャレンジの試験導入

10月〜3月の取り組みと成果の振り返り

2025年10月の初回提案から約6ヶ月。ブランドサイトのUI/UX改善を中心に、A/Bテスト4回・施策20以上を検討・実施してきた。ここでは主な成果と、明らかになった課題を整理する。

施策の全体像

提案済み施策 合計
41
10月の初回提案〜1月の第4回提案まで
テスト実施済み
7 施策
勝ち 2件・負け 2件・差なし 1件
未実施
34
うち優先度「高」は未テストのまま残っている施策あり

勝ちテストの成果

No.19+22|CTA文言変更+説明追加(/domo/)
+1,947 件/年
遷移率 4.81% → 6.71%(+1.90%pt、p=0.11)本実装済み
No.24|UGC上部移動(/domo/)
+1,599 件/年
遷移率 3.20% → 4.76%(+1.56%pt)
勝ちテスト合計の年間インパクト
+3,546 件/年
41施策中7施策しかテストできていない現状は、テスト回転数そのものが最大のボトルネック。未テストの高優先施策をいかに速くテストするかが26年度の鍵。

取り組みの時系列

時期内容成果・状況
2025/10 初回提案(CTA改善・S請求CRO・コンテンツ改善の3軸)
施策管理表 提出
西川さんから「CVRの根拠・修正目標が不明確」とフィードバック
2025/10 データ再整理・施策インパクト具体化
お電話にて方向性確認
「なぜS請求の対策か」のデータ整理を実施
2025/11 A/Bテスト 3テスト同時実施
(/domo/・/domo/product/・/domo/sample/ の3ページ)
No.19+22 CTA変更+説明追加 +1.90%pt 勝ち(p=0.11)
No.23 詳細説明追加 -0.63%pt 負け(p=0.34)
No.8+19 フォーム変更 -2.53%pt 負け(p=0.30)
2025/12 第3回 A/Bテスト提案
ヒートマップ分析ベースのスクロール最適化
ドモTOPの離脱区間を特定(2セクション目で半数が離脱)
2026/1 第4回 A/Bテスト提案・実施
No.24 UGC上部移動(1/20〜2/9)
No.24 +1.56%pt 勝ち(年間+2,933件相当)
2026/2 No.35 FV動画化 A/Bテスト開始
(KARTE・スマホのみ・2/19〜3/9)
No.35 差なし(CVR 30.05%→29.69%、-0.36%pt、p=0.79)
2026/4/9 西川さんから今期リクエスト 「ブランドサイトの定量的課題を教えてほしい」
「改善PDCAをより速く回せる案」

A/Bテスト結果一覧

提案した全41施策のうち、7施策をテスト実施。結果:勝ち 2件・負け 2件・差なし 1件。

※ カイ二乗検定(p < 0.1 で有意差あり)。年間換算 = ページ年間UU × Δ遷移率 × /sample/ CVR 52.0%(/sample/はUU × ΔCVR で直接算出)

No.施策名対象結果BeforeAfter差分p値年間換算
ドモTOP(/domo/・年間197,036 UU)|指標:次ページ遷移率
19+22 CTAテキスト変更+
お試しセット中身説明追加
/domo/ 勝ち(本実装済み) 4.81% 6.71% +1.90%pt 0.11 +1,947件
24 UGC上部移動 /domo/ 勝ち 3.20% 4.76% +1.56%pt +1,599件
商品一覧(/domo/product/・年間199,352 UU)|指標:次ページ遷移率
23 お試しセット詳細説明追加 /domo/product/ 負け 3.49% 2.86% -0.63%pt 0.34
S請求フォーム(/domo/sample/・年間206,405 UU)|指標:CVR
8+19 お届け内容CTA追加+
お客様の声 位置変更
/domo/sample/ 負け 32.25% 29.72% -2.53%pt 0.30
35 FV動画化 /domo/sample/ 差なし 30.05% 29.69% -0.36%pt 0.79

テスト結果から見えたパターン

効くパターン①
CTA文言の改善(No.19+22)
CTAテキスト変更+お試しセット説明追加。遷移率 4.81%→6.71%(+1.90%pt、p=0.11)。本実装済み。年間+1,947件

学び:ボタンの文言ひとつで遷移率が大きく変わる。ユーザーが「押しやすい」と感じる表現を高速でテストし続けることが重要。
効くパターン②
UGCの活用(No.24)
お客様の声(UGC)をページ上部に表示。遷移率 3.20%→4.76%(+1.56%pt)。年間+1,599件

学び:第三者の声はブランド側の訴求よりも強く効く。UGCを「どこに」「どう見せるか」は、他ページでも横展開できる最も有力な改善パターン。
効かないパターン①
情報量の追加(No.23, No.35)
No.23:セット内容の詳細説明を追加 → 逆に-0.63%pt。「これだけか」と思わせた可能性。
No.35:FV動画化 → 差なし(-0.36%pt、p=0.79)。動画だから良いわけではない。

学び:情報を「増やす」施策は効きにくい。ユーザーが求めていない情報は、むしろ迷いや不安を生む。仮説なしの情報追加は避ける。
効かないパターン②
フォーム本体の改修(No.8+19)
フォーム周りのUI変更 → -2.53%pt。元々の完遂率が93%超と高く、手を入れることで逆に崩れた。

学び:フォーム本体は触らない。ファネルデータでも確認画面→完了の完遂率は80.9%と健全。改善の焦点は「フォームに到達するまで」に集中すべき。

6ヶ月の振り返りから見えた「進め方の課題」

  • 施策の判断根拠が弱かった — 10月時点で西川さんから指摘。「なぜこの施策か」「どれくらい効くか」のデータが不足していた
  • テストのサイクルが遅かった — 他チームのA/Bテストとの重複で実施枠が限られた。加えて、提案→社内検討→実装で数週間〜1ヶ月かかり、半年で4回にとどまった
  • 施策のストック数が足りなかった — 提案した施策がブランディング上の制約でNGになるケースが多く、テスト可能な施策が不足していた
  • テスト結果の蓄積・共有の仕組みがなかった — 「何をやって何がわかったか」が人の記憶に依存していた
これらの課題を踏まえ、今後の方針では①テスト対象を3レーン(ブランドサイト・/sample/・SEOコラム)に広げて枠競合を解消する②ブランディングNG条件を事前合意して施策ストックを厚くする③データに基づく判断基盤を整備するの3点で解決を図る。

目標とのギャップ|25年度実績 vs 26年度目標

初回購入件数(25年度実績)
28,942
目標比 約75%(前年比▲約7,000件)
CPO(25年度実績)
190,640
目標10万円比 約2倍
間口売上達成率(1月単月)
34.4 %
利益 ▲6.3億円

26年度 目標

指標25年度実績26年度目標差分
初回件数(自社EC 30日以内) 31,800件
初回件数(外部EC含む合計) 28,942件 45,000件 +16,058件
間口チャレンジ 1,000件 新規
CPO 190,640円 100,000円 ▲90,640円
間口売上 10億5,500万円
広告中心の既存チャネルはすでに改善を重ねており、伸びしろが限られてきている(ピネアル所感)。流入増加だけでは16,000件のギャップは埋められない。

課題① 一番多く流入しているチャネルが、一番請求に繋がっていない

ISSUE 01
Organic Search は年間293万セッションと最も多いが、請求ページへの到達率は1.54%で全チャネル中最低
GA4の年間データ(2025/4/1〜2026/3/31)をチャネル別に見ると、流入量と請求到達率が噛み合っていない。到達率を1pt上げるだけで年間+28,000件ほどの請求ページ到達が見込まれる。
Referral
9.80%
Paid Social
5.74%
Paid Search
4.39%
Organic Social
2.48%
Direct
2.15%
Organic Search(最大流入)
1.54%

わかったこと

  • Organic Search は全チャネル中最大の33.7%(年間293万セッション)の流入を占めるが、請求到達率は最低。
  • 来てくれた人と、着地先のページの内容が合っていない可能性が高い。
  • このチャネルの到達率を2.5%(Paid Socialの半分)まで引き上げるだけで、年間+28,000件ほどの請求ページ到達が見込まれる。

課題② ページによって請求到達率の差が大きい

ISSUE 02
Organic Search で着地するページ別に、請求到達率が100倍以上違っている
請求に直結するページと、多くの流入を集めながら請求に繋がっていないページがはっきり分かれている。後者を改善すれば、今ある流入からさらに請求を生み出せる。
着地ページ分類請求到達率特徴
/domo/ ブランドTOP 19.76% 最も高い
/domo/product/ 商品ページ 5.63% 高い
/domo/sample/ お試しLP 直結 請求の入口
/domo/promotion/lp33 広告LP 0.79% 低い
/domo/promotion/lp34 広告LP 0.64% 低い
/goodaging/lifestyle/012/ オウンドメディア ほぼ 0% 13.5万セッション→請求0件
オウンドメディアはたくさんの人を集められているが、そこからブランドサイトや請求フォームへ移動してもらう仕組みが作られていない。コラムを読んだあと、次にどこへ行けばよいのかが分からない状態になっている。

課題③ ページごとの「次にどこへ進んでもらうか」が決まっていない

ISSUE 03
ページ単位で「次にどのページへ進んでもらうのが一番よいか」が整理されていない
訪問者をどこに進んでもらうかはいくつかの道筋が考えられるが、ページごとにどの道筋が最適かが決まっていない。結果として、せっかくの流入が請求に繋がっていない。

想定される道筋

GOLDEN ROUTE MAP ENTRY Organic Search OWNED MEDIA goodaging / コラム 24万 sess / 打率 ≈ 0% BRAND SITE /domo/ TOP 打率 19.76% RE-VISIT DEVICE LINE 登録 AWARENESS Instagram フォロー CONVERSION /domo/sample/ → confirm → 完了(93.3%) NURTURE LINE コミュニケーション SOCIAL PROOF 口コミ・UGC 接触 道筋の整理 オウンドメディア → ブランドサイト → 請求フォーム ← 最短・最高打率。ここの導線強化が最優先 オウンドメディア → LINE登録 → LINE CRM → 請求フォーム ← 再訪問打率 9.26%。育成経由 オウンドメディア → Instagram → 口コミ接触 → 請求フォーム ← 長期。ブランド認知強化 ブランドサイト → /domo/sample/ → 請求フォーム ← フォーム完遂率93.3%。到達前が勝負

なぜ大事か

  • 今は「コラムが人を集める」「ブランドサイトが請求に繋げる」「LINEが引き上げる」と役割が分かれており、ページ間のつなぎが担当者の判断に委ねられている
  • ページごとに「誰を、どの目的で、どこへ送るか」を決めれば、請求到達率を上げる改善を全体で揃えて進められる。
  • これはクリエイティブの良し悪しではなく、サイトの作り方・整え方の問題。改善サイクルを速く回すための土台になる。

課題④ 請求フォームの前後で、段階的に離脱している

ISSUE 04
フォームに到達すれば93%が送信まで完了している。真のボトルネックは「フォーム到達前」
GA4の年間データで請求フォームの経路(/domo/sample/ → confirm.html → finish_login.html)を確認したところ、確認画面から完了画面への完遂率は93.3%と極めて健全。離脱は主に「お試しLP → 確認画面」の手前で発生している。

請求フォームのファネル(GA4 ファネルデータ探索・2025/4〜2026/3)

Step 1. /domo/sample/
206,405
お試しLPに到達したユーザー
Step 2. confirm(確認画面)
132,684
Step 1 → 2 の完了率 64.3%(放棄 73,721人・35.7%)
Step 3. finish(請求完了)
107,341
Step 2 → 3 の完了率 80.9%(放棄 25,343人・19.1%)
/domo/sample/ 206,405人 ▼ 64.3% が確認画面へ進む(35.7% = 73,721人が離脱) confirm.html 132,684人 ▼ 80.9% が完了(19.1% = 25,343人が離脱) finish(請求完了) 107,341人
最大の離脱ポイントは Step 1 → 2(お試しLP → 確認画面)の35.7%(73,721人)。確認画面に進んだ後は80.9%が完了しており、フォーム本体は健全。改善の焦点は「お試しLPで請求ボタンを押してもらうまで」の体験設計。

補足:イベントベースのフォーム完遂率

form_start(フォーム入力開始)
2,822,171
678,429 ユーザー
form_submit(フォーム送信)
2,654,741
633,260 ユーザー
フォーム完遂率
94.1 %
Mobile 94.13% / Desktop 93.69% / Tablet 93.20%
サンプル_ドモ請求完了(キーイベント)
158,816
129,768 ユーザー(年間の請求完了数)
注文_ドモログイン初回注文完了
17,246
14,098 ユーザー(初回購入の完了数)
フォーム完遂率94.1%は極めて健全。フォーム本体の改修(入力項目削減・UI変更)は過去のA/Bテストでも負け(No.8+19:-2.53%pt)。フォーム到達前の導線改善に集中すべき

わかったこと

  • フォーム本体は健全。入力項目削減・UI改修は最優先ではない。
  • 本当の機会は「フォームに到達するまでの導線」=ブランドサイトから /domo/sample/ への遷移率向上、およびお試しLPから確認画面への遷移率向上。
  • ヒートマップ・セッション録画で、LP内のどの要素が請求フォームへの遷移を阻んでいるかを特定する。

GA4年間データで見えた5つの追加ファクト

4/9に西川さんからいただいたリクエストを受け、GA4の年間データ(2025/4/1〜2026/3/31)を追加で掘り下げた。以下の5つの発見は、今後の取り組みの優先順位を決める上で重要な材料となる。

FACT 01
流入の86%はモバイル。打率もモバイルが最も高い(6.44%)
デバイス別に見ると、Mobileが全セッションの86%・打率6.44%、Desktopは12.5%・4.83%、Tabletは1.4%・3.64%。改善の焦点はスマホ画面のUX一択と言い切れる状態。
Mobile
6.44%
7,477,587セッション(全体の86%
Desktop
4.83%
1,086,599セッション(12.5%)
Tablet
3.64%
121,103セッション(1.4%)
FACT 02
Web経由で最も刈り取れているのは「35-54歳」。シニア(65+)はまだ課題がある
年齢層が判明しているセッションに限ると、35-44歳と45-54歳がそれぞれ打率6.19%で最高。65+は3.84%で、まだ改善の余地がある。想定メインターゲットであるシニア層に対して、Web経由での接点はもう一段強化できる可能性がある。
年代セッション打率備考
35-44歳515,5026.19%判明層で最大・最高打率
45-54歳447,2296.19%最高打率
25-34歳435,4455.77%
55-64歳221,7435.30%
65歳以上158,2603.84%まだ課題あり
18-24歳179,5423.27%対象外
Webで特に効率よく獲得できているのは「当時のターゲットだった人の今の娘世代/自分世代」=35-54歳。一方でシニア層(65+)は打率に改善余地があり、シニア向けUX・情報設計の見直しが追加の打ち手候補となる。
FACT 03
再訪問者の打率は初回訪問の1.84倍(9.26% vs 5.05%)
一度サイトに来ただけでは請求に至らないが、再び戻ってきたユーザーは倍近い確率で請求する。「どう戻ってきてもらうか」=LINE登録・ブックマーク・メルマガ等の再訪導線が、CV最大化の核心
初回訪問
5.05%
5,783,938セッション
再訪問
9.26%
2,406,303セッション(初回の1.84倍
含意
「初回で請求」より「再訪で請求」の方が起きやすい
LINE連携・会員登録への誘導が引き上げだけでなく新規獲得にも効く
FACT 04
Organic Searchの実際の貢献は、直接打率1.54%の数字よりも大きい(時間差CVの存在)
初回接触がOrganic Searchだったユーザーのうち、請求の12.1%は「別のチャネルで再訪してから」発生している。例えば Organic → Paid Search での打率は14.66%、Organic → Paid Social は20.14%。「Organicで認知 → 広告で刈り取り」という導線が明確に存在する。
初回接触CVした時のチャネルセッション打率
Organic SearchOrganic Search(同一)2,743,1952.22%
Organic SearchPaid Social(刈り取り)2,76120.14%
Organic SearchPaid Search(刈り取り)29,91914.66%
Organic SearchDirect(指名再訪)25,3955.83%
Organic起点 × 別チャネルCV 合計114,8847.64%
コラム・SEOの貢献は「直接CVに至らない」ことで過小評価されてきた可能性が高い。リターゲティング広告・LINE誘導と組み合わせて評価する必要がある。コラムの打率をそのまま責めるより、「コラム → 再訪装置への登録」を計測するほうが本質的。

今後の方針と進め方

10月〜3月の振り返りで見えた「進め方の課題」と、西川さんからの「改善PDCAをより速く回す案」というリクエストを踏まえ、施策の方向性進め方の仕組みの両方を提案する。

施策の方向性:何をやるか

A/Bテストを3つのレーンで並走させ、テストの回転数を上げる。

レーン① ブランドサイト(/domo/配下)
ブランドサイト → お試しLPへの遷移率向上
ドモTOP FV直下の情報設計(離脱が多い区間の改善)、CTA文言・配置のA/Bテスト(No.20の成功パターンを横展開)。
※ 他チームのテストと枠調整が必要
対応する課題:①②
レーン② /domo/sample/(お試しLP)
お試しLP → 確認画面への遷移率向上(現状64.3%)
ファネルで最大の離脱ポイント(35.7% = 73,721人が離脱)。確認画面以降は80.9%が完了しており、ここが最もインパクトが大きい
※ フォーム本体の改修は過去テストで負け → 到達前の体験設計に集中
対応する課題:④
レーン③ SEOコラム(/goodaging/・/domo/column/配下)
年間24万セッション × CTA未設置 = 最大の未開拓領域
CTA設置テスト・記事→ブランドサイトの導線改善・LINE登録への誘導。
他チームとの枠競合なし・ブランディング制約も緩い → 最も高速でテストを回せるレーン
対応する課題:②③
並行 — 間口チャレンジ
旅館・温泉施設でのPOC
別資料「間口チャレンジ提案」にて詳述。本打ち合わせではブランドサイト改善に集中。

進め方:これまでの課題をどう解決するか

10月〜3月で明らかになった3つの「進め方の課題」を、仕組みで解決する。

過去の課題 01
施策の判断根拠が弱く、社内検討に時間がかかった
10月に西川さんから「CVR課題の根拠と修正目標のイメージがつかない」とフィードバック。施策を出しても判断が止まってしまう状態だった。
解決策:施策ごとに「根拠」「期待インパクト」「判定基準」を明示する

根拠:GA4のどのデータがこの施策を支持するか(本資料で整備済み)
期待インパクト:CVR何%ptの改善で、年間何件の増分か(計算式込みで提示)
判定基準:有意差95%・最低2週間・N=1,000以上で「勝ち/負け/継続」を判定

→ 西川さんが「このデータがあれば判断できる」状態を作る
過去の課題 02
テストの実施枠が限られ、サイクルが遅かった(半年で4回)
他チームのA/Bテストとの重複で実施枠が限られていた。加えて、提案→社内検討→KARTE実装で数週間かかり、検証サイクルが回らなかった。
解決策①:テスト対象を3レーンに広げる

・レーン① ブランドサイト(/domo/配下)— 他チームと枠調整が必要
・レーン② /domo/sample/(お試しLP)— ファネル最大の離脱ポイント
・レーン③ SEOコラム(/goodaging/・/domo/column/配下)— 枠競合なし、高速で回せる

解決策②:「テストバックログ」を事前合意し、2週間サイクルで回す

事前にテストリスト(バックログ)を合意しておく。都度の個別承認をなくす
・ピネアルがKARTE実装→テスト開始→2週間計測→結果レポート→次テスト開始を繰り返す
・西川さんへの報告は結果と次の施策のセットで共有(判断ポイントを最小化)

→ 目標:3レーンでテスト並走し、5〜8月で10サイクル(過去半年の4回から大幅に加速)
過去の課題 03
施策のストック数が足りなかった(ブランディング制約でNG多数)
提案した施策がブランドの世界観やトーンに合わないためNGになるケースが多く、テスト可能な施策が慢性的に不足していた。
解決策:「ブランドガイドラインの事前すり合わせ」+「施策の分類」で打率を上げる

テスト前にブランディング上のNG条件を明確にする(色・表現・レイアウト等の許容範囲を事前合意)
・施策を3分類で管理:
  A. ブランド影響なし(CTA配置変更・文言微調整 → 即テスト可)
  B. 要確認(デザイン変更・新要素追加 → 事前にデザインチェック)
  C. 要協議(世界観に関わる大きな変更 → 関係者含めて判断)
・A分類を中心にバックログを厚く持ち、常時テスト待ちの施策が5件以上ある状態を維持
・3レーンのうちSEOコラム(レーン③)はブランディング制約が最も緩い → 施策ストックを厚く持ちやすい
過去の課題 04
テスト結果の蓄積・共有の仕組みがなかった
「何をやって何がわかったか」が人の記憶に依存。同じ失敗を繰り返すリスクがあった。
解決策:月次レポートに「テスト台帳」を組み込む

・テストID・施策内容・仮説・結果・学びを1行1テストで記録
・月次レポートの定例項目にする(GA4データ+テスト結果+次月テスト予定)
・ピネアル→西川さんへ毎月第1営業日に提出(レポートの型は本資料のGA4分析が雛形)

→ 過去の蓄積を踏まえた改善が可能になる

ロードマップ

時期やることゴール
4月 対策方針の合意
本資料の課題認識・優先順位・進め方について合意。月次レポート第1版+テストバックログ案を提出
何をどう進めるかが決まっている状態
5〜8月 A/Bテストを3レーンで10サイクル回す
①ブランドサイト ②/sample/ ③SEOコラム。月次レポートで結果共有・次テスト判断を繰り返す
勝ちパターンの蓄積と数値での効果実証

本日の合意事項(案)

  • 方向性:ブランドサイト→請求導線の改善を最優先。フォーム改修の優先度は下げる
  • 進め方:テストバックログ方式+月次レポートで回す
  • 4月中のアクション
    - ピネアル:月次レポート第1版+テストバックログ案を提出
    - 西川さん:バックログの確認・合意
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